2014年 09月 05日 ( 1 )

Iasos

ある時、プロのミュージシャンがイアソスの劇場でリサイタルを開いていた時のこと。

演奏会も中盤に差し掛かった頃、突然ベルが鳴りました。そのベルは魚市場のオープンを知らせる合図で、会場の聴衆は一斉に立ち上がり、ひとりのおじいさんを残して、み〜んな、会場を後に出て行ってしまいました。

ミュージシャンは感謝の意を伝えようと、おじいさんのところに歩み寄り、

「みなさんがベルと共に会場をあとにしたにもかからわず、私と私の芸術(演奏)に対して敬意を払って下さり、心から感謝致します。」と言いました。

ところが、おじいさん
「えっ!?ベルが鳴ったって?」
ミュージシャン「ええ、鳴りましたよ。」
おじいさん「そりゃ大変!お許し下され〜」と言って、すたこらサッサと行ってしまったとさ。

これは、ストラボ(ヘロドトスさんの少し後に出てきた地理学者 兼 歴史学者) がイアソスについて語ったお話。
おじいさんは耳が遠かっただけ。この地域に住む人々にとって魚市場は大変重要なものだったことを物語っています。

イアソス遺跡はボドルムの空の玄関ミラス空港とギュルック湾を挟んだ対岸にあります。サントリーニ島の火山噴火の灰によって埋まっていたこの地は、1960年代にイタリアの考古学チームによって発掘が進められ、4000年前から文明が存在していたことが分かっています。
今ほどボドルム半島が人気ではなかった頃に避暑地となった、現在はKıyıkışlacıkと呼ばれる町の海辺沿いに、イアソス遺跡はひっそりとあります。

かつての名残りはありますが、手入れが思うようにできなくなった夏の家が立ち並ぶ、ちょっと淋しい感じの町の海に面した遺跡。
古代ギリシャ時代にはカリアの都市のひとつでしたが、その頃は今のように陸続きではなく島だったそうです。

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現場に立てられた説明書きのボードは、トルコ語、英語、イタリア語で表示されていますが、風化して文字が読めないくらいになっていました。

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湾内に残る遺跡の一部。


余談: 自分もボドルム空港を利用しているので言える立場ではありませんが、ここKıyıkışlacık村が避暑地として廃れた原因は、ボドルム空港のせいじゃないかと思います。
この村、滑走路の延長上にあって、真上を飛行機が行き交います。避暑地の空港は真夜中の発着もいっぱい!この騒音は避暑地として成り立ちません。。。


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by gumusluk | 2014-09-05 01:00 | 遺跡