カテゴリ:遺跡( 4 )

Iasos

ある時、プロのミュージシャンがイアソスの劇場でリサイタルを開いていた時のこと。

演奏会も中盤に差し掛かった頃、突然ベルが鳴りました。そのベルは魚市場のオープンを知らせる合図で、会場の聴衆は一斉に立ち上がり、ひとりのおじいさんを残して、み〜んな、会場を後に出て行ってしまいました。

ミュージシャンは感謝の意を伝えようと、おじいさんのところに歩み寄り、

「みなさんがベルと共に会場をあとにしたにもかからわず、私と私の芸術(演奏)に対して敬意を払って下さり、心から感謝致します。」と言いました。

ところが、おじいさん
「えっ!?ベルが鳴ったって?」
ミュージシャン「ええ、鳴りましたよ。」
おじいさん「そりゃ大変!お許し下され〜」と言って、すたこらサッサと行ってしまったとさ。

これは、ストラボ(ヘロドトスさんの少し後に出てきた地理学者 兼 歴史学者) がイアソスについて語ったお話。
おじいさんは耳が遠かっただけ。この地域に住む人々にとって魚市場は大変重要なものだったことを物語っています。

イアソス遺跡はボドルムの空の玄関ミラス空港とギュルック湾を挟んだ対岸にあります。サントリーニ島の火山噴火の灰によって埋まっていたこの地は、1960年代にイタリアの考古学チームによって発掘が進められ、4000年前から文明が存在していたことが分かっています。
今ほどボドルム半島が人気ではなかった頃に避暑地となった、現在はKıyıkışlacıkと呼ばれる町の海辺沿いに、イアソス遺跡はひっそりとあります。

かつての名残りはありますが、手入れが思うようにできなくなった夏の家が立ち並ぶ、ちょっと淋しい感じの町の海に面した遺跡。
古代ギリシャ時代にはカリアの都市のひとつでしたが、その頃は今のように陸続きではなく島だったそうです。

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現場に立てられた説明書きのボードは、トルコ語、英語、イタリア語で表示されていますが、風化して文字が読めないくらいになっていました。

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湾内に残る遺跡の一部。


余談: 自分もボドルム空港を利用しているので言える立場ではありませんが、ここKıyıkışlacık村が避暑地として廃れた原因は、ボドルム空港のせいじゃないかと思います。
この村、滑走路の延長上にあって、真上を飛行機が行き交います。避暑地の空港は真夜中の発着もいっぱい!この騒音は避暑地として成り立ちません。。。


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by gumusluk | 2014-09-05 01:00 | 遺跡

マウソロス霊廟のコピー

ミラス市街地の少し高台に、ローマ時代のお墓、Gümüşkesen Tombがあるというので行ってみました。

現地の立て札説明によると、ここは紀元2世紀頃のMilasaの要人とその家族のお墓で、カーリア地方の習慣として、その地位に見合った威厳あるお墓を作らなければならなかったそうで、ハリカノナッソスのマウソロス霊廟を真似して建てられたとのこと。

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確かに、古代の世界七不思議のマウソロス霊廟の想像図↓に似ています
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(写真はお借りしました)


天井のデコレーションも美しい
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棺が安置されていたと思われる部屋
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by gumusluk | 2014-08-18 05:29 | 遺跡

Labraunda番外編

Labraundaはミラス市街地の北14キロにある、にはあるのですが、山の上にあり、最後の村からも遠いのでドルムッシュなどの交通機関はもちろんなく、車しか手段はありません。

でも、ミラス市街地の主要道路を走っていてLabraunda入り口の標識さえ見逃さなければ、その後は基本的に道に迷いようがありません。

何年か前に行った人の記録には、道が悪いから4WDじゃないと無理と書いてあるものもありましたが、2014年夏の時点で、少なくともLabraundaまでは舗装道路です。ただし、それより上は道路工事が行われているので、デッカいトラックが急な坂道を猛スピードでガンガン飛ばしています。

Labraunda入り口はこんな感じにウシさんたちがたむろしています。
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車にもどり休憩をとっていたら、目の前でウシの親子がスキンシップ。
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(この写真を撮ったあと、ぞろぞろウシさんたちがみーんな移動してきて、車を囲まれました^^;)

入場料は一人5TL。ただし、シーズンオフ?の今はだーれも管理者が居なくて、料金箱もなくて払えませんでした。。。

現地にはお店やキオスクなんて決してありませんので、もし行かれる方は、くれぐれも飲み物やエネルギー源は持参しましょう!

お水は地元のLabraunda水をどうぞ!!
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このあたり、天然のいいお水があちこち湧いているようですが、少なくともこのボトル水は、神の仕業の真っ二つに割られた岩のふもとの泉源から取れたものではないことは確かです!


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by gumusluk | 2014-08-14 12:00 | 遺跡

Labraunda

真夏の遺跡巡りはみなさんにはオススメしませんが、行って来ました。(暑いので、考古学チーム以外、誰もいません!! )

ミラスの市街地を北に14キロほど行ったところに、Labraunda遺跡があります。

Labraundaは古くはブロンズ時代にまで遡ることができるようですが、神聖なる地(sanctuary)として、特に紀元前4世紀のマウソロスとその弟イドリアスがカーリアを治めていた時代に、ゼウスのカルト教団として立派な建築物を次々と建て、神に捧げる行事(the feast and the sacrifice)が大々的に行われていたそうです。

Labraundaはマウソロスらが目をつける前から神聖なる地と思われていたようですが、その理由は、大きな岩が真っ二つ割られていて、その底から湧き水が出ているから。

(写真右上) 真っ二つに割られた岩
これは天の神仕業に違いない!?
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イマイチ分からないという指摘があったので、ズームアップしたモノを追加。(2014年9月10日) どうでしょう?
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さらに、岩を真近で見上げてみる
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岩のふもとに、確かに湧き水がある
とっても澄んだ冷たい水でした!
(奥に見える白いものは、発掘作業をしている考古学専門チームのスーパーのポリ袋に包まれた飲み物)
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マウソロス以前は、この岩と湧き水の噴水口に脇に小さな祭壇があったのみだったようですが、マウソロスが、どちらかというとプライベートな祭殿などを建て、そして彼の没後はイドリアスによって、ゼウス神殿が建てられたようです。

写真右奥が「The Oikoi building: 二つ部屋」、左奥が「Men's room」、そして手前の支柱がいっぱい残っているのが「ゼウス神殿」
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マウソロスといえば、ハリカルナッソス(現ボドルム)のど真ん中に、古代の世界七不思議の一つのマウソロス霊廟を建てていますが、このLabrandaといい、他にも私物的要素が強い豪華絢爛な建築物を建てカーリアの人々に経済的に負担をかけたので、みんなの不満が募り、最後は命からがら、市民から逃げ出したそうです。(トホホ...)

Men's buildingの窓からミラス方面を望む
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by gumusluk | 2014-08-13 12:23 | 遺跡